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Vol.137 |
2003年7月号 | by JA6OAC 北九州市 中村 |
![]() 梅雨の季節もあと少しで暑い夏がやってきます、既に沖縄、奄美地方は梅雨明けしています。7月7日は七夕様です。相変わらず景気もサンスポットもぱっとしませんが、ここ一発を星に願いでもかけますか?それとも開き直ってインターネットに没頭しますか? 九州地区に続き、関東地区でもいよいよJA1コールの再割り当てが始まりました。JA1***の3文字コールの再割り当てになります。JA,JE,JFと順に割り当てられます。JAコールに興味のある方、関東地区に引っ越しますか。 |
今月のヘッドライン | ||||||||||||||||||||||||||||
1.ディジタルSSTV情報 | ||||||||||||||||||||||||||||
2.ソフトウエア情報 | ||||||||||||||||||||||||||||
2−1 SSTV PAL Multimode 24 Jun 03 | ||||||||||||||||||||||||||||
2−2 DIGTRX Ver.1.05 (01−JUL−2003) | ||||||||||||||||||||||||||||
2−3 JVComm32 Ver1.30pre | ||||||||||||||||||||||||||||
3.一般情報 | ||||||||||||||||||||||||||||
3−1 来年の全国大会は山形県鶴岡市で開催 | ||||||||||||||||||||||||||||
3−2 第5回NVCG SSTVコンテスト結果 | ||||||||||||||||||||||||||||
3−3 第26回JASTA主催アクティビティコンテスト | ||||||||||||||||||||||||||||
3−4 eQSOが賑やかです。 | ||||||||||||||||||||||||||||
4.来月のSSTVロールコールについて | ||||||||||||||||||||||||||||
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1. ディジタルSSTV情報 | ||||||||||||||||||||||||||||
AORのディジタルSSTVモデム(ARD9800)の情報 | ||||||||||||||||||||||||||||
![]() 5月のSSTV全国大会、6月のNVCG雲仙総会にて実演されたAORの高速ディジタルモデム(音声とディジタルSSTVに対応)ARD9800の内容がだんだん判明してきました。現在は総務省で進められているディジタルモード関連の免許の整備待ちの状態になってますが、十分期待できるものに仕上がっています。 |
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実演状況 送信側はアイコムのトランシーバーにダミーを接続し、受信側はAORの受信機を使用しそれぞれにARD9800を接続しての実演でした。 ・送受信でのAD/DA変換やボコーダー(圧縮/伸長)での信号処理を使用するので約0.5秒程度の遅れが出る。丁度地上放送と比べるとBS放送がちょっと遅れて聞こえるような感じだが、実際は送信側の生の音を聞くのではないので事実上は全く気にする必要はなし。 ・ディジタルに変換した音声は以外とクリアで、音声に特化した専用のボコーダーの威力はすばらしいものでした。 概略の音質はPDC方式のディジタル携帯よりもはるかに聞き取りやすくディジタル処理を感じない音質でした。さらに ディジタル処理をおこなっているが個人の生の声に近い音で再現されます。ディジタル擬音の音声発生とは違います。 ・同期用のヘッダー信号が1秒送信された後に32キャリアのディジタル信号が送信される。ディジタル信号部分は独特のジャミングの様な感じの信号音となっている。ヘッダー部分の信号は送信開始時にスピーカからモニターされ、この後にマイクに向かって話し始める事となる。最初はこのタイミングにちょっととまどうが、慣れればそんなに気にする必要なし。 むしろディジタルの変調音が一般のアナログ局に対してのインパクトの方が大きいと想う。公式運用が開始された当初はパケットやSSTVの開始当時と同じように、しばらくはアナログ局に対しての配慮が必要。 ・ディジタルSSTVの場合は画像取り込みスイッチを押し、カメラからの画像を動画で確認出来る。もう一度スイッチを押すと信号変換後に自動的に画像送信となる。 ・受信は音声、画像とも自動受信され、モードの切り替えは不要。 質疑応答、その他の問い合わせから Q.実演は一方方向だが実際は2台必要か? ARD9800は1台で送受信双方向に対応しています。 (旧タスコ社のTSC70のように無線機のマイクとスピーカに接続。カメラ入力とビデオ出力がある。 Q.接続は? マイクコネクターがアドニス社のピン配列になっている。マイクは付属の予定。出力にアドニスのマイク変換ケーブルを 使えば、各社の無線機のマイクコネクターに直結できる。 Q.特徴は? AFC機能があるのでSSB送信機でのチューニングはオンフレにならなくても良い。更に125Hz以内で有れば信号受信途中でも自動的に追従する。(少しのQRHが有る送信機でも使用可能。) Q.ヘッダー部分を受信エラーして取り損なうとどうなるか? 現在は受信起動しなくなる。また途中からの受信も出来ない。いずれ途中から受信も可能になるようにしたい。 Q.ディジタルの特徴は? デイジタル信号はインターリーブ処理されているのでビート信号はほとんど削除されクリアな交信になると思う。 ノイズすれすれの状態では従来のアナログ通信に分があるが、それ以上ではクリアな交信が可能。 Q.パソコンと接続しての送受信の画像のロード/セーブは可能か? 可能です。制御ソフトとして後日、送受信のDLL部分のソフトは公開します。各自で自由に組み込んで使用出来ます。 Q.価格と販売時期は? 価格はまだ未定だが10万はしない。総務省の免許の改訂に関係してくるが秋には発売したい。 Q.発売時の仕様は? 基本仕様としては音声用ディジタルモデムとして販売する。オプションの専用メモリー基板を追加すればディジタルSSTV機能が使用可となる。(追加基板は市販のノートパソコンの物と同様な形状だがピン配置など中身が違う。市販の物を差し込むと確実に故障するので間違えない事。) Q.ディジタルモデムの電波形式は? SSB送信機を使用した場合、おそらく 「 G3D 」を指定される物と思われます。音声もディジタルSSTVも同じになる。 Q.将来のSSTVモードの追加などは可能か? 当初のディジタルSSTVのモードは1つのみだが、既にモードの追加拡張が出来るように設計している。 |
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2. ソフトウエア情報 | ||||||||||||||||||||||||||||
2−1 SSTV PAL Multimode 24 Jun 03 | ||||||||||||||||||||||||||||
SSTV−PALがディジタルモードを追加しマルチモード対応のソフトとなりました。従来のMMSSTVエンジンを使用したアナログモードにDIGTRXのディジタルモードを追加したものです。まが細かな修正が続いてます。ちょっと注目です。 フルインストール版 約2.5MB SSTV−PAL MultimodeのFTPページ http://users.origin.net.au/~crac/ |
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2−2 DIGTRX Ver Ver.1.05 英語版 (01−JUL−2003) | ||||||||||||||||||||||||||||
元祖のディジタルSSTVソフトはこの所細かなバージョンアップを繰り返しています。JPEG200フォーマット(JP2)のビューワーやJP2フォーマットへの変換ソフトなど細かな所をサポートしています。バージョンアップの詳細やソフトのダウンロードはいつもの こちらから http://planeta.terra.com.br/lazer/py4zbz/hdsstv/teste1.html#digtrx DIGTRX Ver1.05 英語版 のファイル容量は555KBです。 |
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2−3 JVComm32 Ver1.30pre (build 2003-06-30) | ||||||||||||||||||||||||||||
受信画像のすばらしさでは群を抜いていてFAX受信ではプロも御用達でおなじみのJVComm32が久しぶりにバージョンアップしました。今回はRTTY系の改良が主体となっています。 バージョンアップ一括版のJVComm32 (1.30, build 2003-06-30) version とJvdisk.exeとjvdisk.r00〜05の分割ファイルで公開されています。 JVComm32 (Ver1.30pre) http://www.jvcomm.de/ftp/instjv130pre.exe 約9.93MB JVComm32のホームページは http://www.jvcomm.de/index_e.html |
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3. 一般情報 | ||||||||||||||||||||||||||||
3−1 来年の全国大会は山形県鶴岡市で開催 | ||||||||||||||||||||||||||||
早々と来年の全国大会の日程と会場がJA7UQ鹿間さんから発表されました。受付方法などは後日大会幹事より順次発表があります。新情報が入りしだいお知らせします。 北東北初の全国大会に沢山の参加を期待します。
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3−2 第5回NVCG SSTVコンテスト結果 | ||||||||||||||||||||||||||||
6月15日に長崎県雲仙で開催されたNVCG総会で今年のコンテストの結果が発表されました。上位受賞者には賞状と賞品が送られました。
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3−3 第26回JASTA主催アクティビティコンテスト | ||||||||||||||||||||||||||||
今年も夏休み期間の8月に恒例のJASTA主催のアクティビティコンテストが開催されます。サンスポットの低下にともない、エアーコンディションも低下していますが沢山の参加を期待しましょう。なお昨年から開催時間がUTCに変更されています。
コンテストルールの詳細はJASTAのページのSSTV最新情報をご覧下さい。 JASTAのホームページ http://village.infoweb.ne.jp/~jasta/ |
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3−4 eQSOが賑やかです | ||||||||||||||||||||||||||||
6月のNVCG雲仙総会にてeQSOが紹介され、「NVCG」のルームが開設されました。連日西日本各地からアクセスされています。コメント部分をうまく使い参加各局の状況をアップしているのでそれを読むだけでも楽しめます。ますます無線から遠ざかってしまいますが、ルーターなどの設定が不要で、ブロードバンド常時接続でなくても楽しめるので連日ちょっとしたラウンドQSOになっています。エァーコンディションに左右されることなく世界中と簡単にQSOできます。ローカルのグループQSO中に突然地球の裏からコールされることもあります。ラウンドQSOに一度参加してみませんか? (注:eQSOソフトは主な通信媒体としてインターネットを使用していますが参加するルームには実際に無線機とリンクしてアマチュア無線局を運用している局もいます。HAMのライセンスが無いと問題が発生する事も考えられます。一般の方はHAMのライセンスを取得し(コールサインを取得し)で参加する必要があります。また実際の交信にリンクした無線機だけでアクセスする方は現在参加している方が解りません。通常の交信と同じようにコールサインを必ず表示してください。) インストール後にコールサインとコメントを記入し、ROOMに自由に名前を付けて個人的なグループを簡単に設定することも出来ます。 eQSO Ver1.2 は http://www.eqso.net/ からダウンロードしてください。 |
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4. 来月のSSTVロールコールについて | ||||||||||||||||||||||||||||
8月のロールコールも通常通り第一日曜日に開催します。コンテスト期間になりますので出来るだけ簡略して短時間で終了する予定です。M/Cの進行に従ってチェックインしてください。コンディションチェックも兼ねて沢山のチェックインをお待ちします。 次回のロールコールは 2003年8月3日 (日) 10:00JSTから 予定M/C 14MHz帯(14.283または14.280MHz) JA7ND 、JE6KBH |
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今月の14MHzロールコール結果 (2003年7月6日 10時から実施) | ||||||||||||||||||||||||||||
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まとめ --------- SSTV info-box 137 (July.6 2003) ------------------ ◆編集者: 中村正仁(JA6OAC) ◆情報は ja6oac@ham-net.net まで |