hamnet.net/SSTV forum 2003SSTV Info−BOX
Vol.131
2003年1月号 by JA6OAC
北九州市 中村

新年明けましておめでとうございます


 いよいよディジタルSSTVが本格的に登場か?
 一昨年以来、事あるたびに話題になっていたディジタルSSTVの実用化が目前に迫ってきました。既に昨年末にHDSSTVとしてLinux環境で動作していたものがWindows環境でも動作するようになり、国内でもディジタル化の第一歩を歩み始めました。また昨年発表されたAORのディジタルモデム(ARD9800)の画像通信対応の開発も最終段階になっている模様で、新年早々に発表が有るかもしれません。

 ディジタルSSTV最大の特徴は交信が成立すると通信画像がほとんど劣化せずに伝送出来る事です。ただし完璧にデータの補正が出来なければ全く画像が受信出来なくなるのでHAMにとってはまさに痛し痒しの状態です。さらに現状ではHF帯での交信は予想以上に長時間の通信時間になりそうです。簡単に交信するならいままでのアナログSSTV、完璧を期待するならディジタルSSTVとなりそうです。出来ればアナログの簡便さやリアルタイム性を生かしながらのディジタル交信するいわゆるアナログ的なディジタル通信のようなものにならないかと期待しています。
 いずれにしてもディジタルSSTVを楽しめるのももうすぐです。期待がふくらむ一年になりそうです。

今月のヘッドライン
1.ソフトウエア情報
 1−1 Digital SSTV beta 24/DEC/02 
 1−2 ISSTV Ver1.08(ベータ版)
 1−3 MMSSTV Ver1.08D(テスト版)
2.一般情報
 2−1 NVCG SSTVコンテスト情報
3.SSTVロールコールについて
 3−1 来月のロールコール
 3−2 1月分ロールコール結果

1. ソフトウエア情報
 今月のソフト情報は偶然にも全てがベータ版の情報となりました。正式発表前のテスト版ですから取り扱いには十分注意してください。
1−1 ディジタルSSTV beta 24/DEC/02
 昨年12月に突然ディジタルSSTVソフトが発表されました。このソフトは一昨年からIVCAのSSTVフォーラムで発表され、Linux環境で動作していたHDSSTVソフトをVK4AESによりWindows環境で動作するように作られたものです。既に12月初旬の公開から2度の改良が加えられています。画像変換にちょっと時間が必要ですがハイスペックのパソコンをお持ちの方は一度ディジタルSSTVを試しては如何でしょう。
  
 12/24版での変更点は
 ・WAVファイルへの変換時間の概算表示とWAVファイル変換起動ボタンが追加された。このため変換前だったら何度でも画像の変更が可能になる。
 ・送受信画像の加工(輝度,コントラストの補正)が追加された。
 
 ・画像交信手順は
 送信画像をいったんWAVファイルに返還し音声ファイルとして送信します。この信号を受信し再び変換処理を行って元の画像を復元します。途中の伝搬がうまくいけば画像の復元処理後に一気に表示されます。いままでのアナログSSTVの交信とは全く異なった運用方法となります。WAVファイルの変換作業にずいぶん処理がかかってしまい、リアルタイム運用とはほど遠いものですが、途中のWAVファイルの送信音は紛れもなくディジタル信号となっています。

 ・画質
 Very LOW,LOW,MEDIUM,HIGHの4段階に設定出来ます。High側になるほど原画に忠実になってますが送信ファイルサイズが増加します。画像交信の実用的なところはデフォルトの設定(Redundancy 20,TX PictureQuality LOW)のままが良いでしょう。


 ・画像の送信時間は?
 送信する画像によって通信時間が変わります。デフォルトの設定(Redundancy 20,TX PictureQuality LOW)で大まかに60秒から100秒程度になります。
 実際にデジカメの画像を変換したものを比べても思ったよりも送信時間の変化は少ないようです。ただHFで受信したノイズの多い画像やデジカメ画像に文字などを追加すると一気にWAVファイルが増加します。

送信画像品質と変換データ
 (Approx(秒) / WAV(秒))
サンプル1 (花) サンプル2 (関ハムにて)
Very Low Low Medium High
54/57 82/82 131/130 377/363
Very Low Low Medium High
47/49 71/72 112/113 325/315
サンプル3 (ピックバード) サンプル4 (冬景色)
Very Low Low Medium High
59/62 91/92 142/141 423/409
Very Low Low Medium High
56/60 88/90 139/138 435/419
サンプル5 (HF受信画像1) サンプル6 (HF受信画像2)
Very Low Low Medium High
85/87 143/141 281/272 933/---
Very Low Low Medium High
75/77 127/125 212/206 731/---

 Digital SSTV 24/DEC/02 のファイル名は ADIGISSTVfullSETUP24DEDC02.zipになっています。

 ダウンロードはSSTV-PALでおなじみの  http://users.origin.net.au/~crac/ からどうぞ。
 
 1−2 ISSTV Ver1.08(ベータ版) 
 現在は1.07Pが公式版ですがISSTVのホームページに1.08ベータ版として公開されていました。
 ベータ版なのでコンピュータが途中で突然停止したりなどまだまだバグ付きです。取り扱いには注意してください。安定動作を希望する方は1.07をお使い下さい。

 1.08ベータ版での主な変更点

 1.送受信宛先表示が従来のIPアドレス表記とコールサインの選択が可能

 コールサイン表記にしておくとTX Allにより一斉に送信された相手が直ぐに判読出来ます。またInfo欄ではIPアドレス以外にURL表記も表示されるようになってます。

 2.DisableAudio項目が新設されオーディオ信号をワンクリックで停止可能となる。

 (Online Callsに注目:
 マーチンモードでおなじみのG3OQD局もちょっとだけ見物??に来ました)

 ISSTV Ver 1.08bata はISSTVのホームページ http://www.hb9tlk.com/isstv/ の
 If you really like to get into troble get the beta-version の beta-version の所をクリックしてください。
 
  参考ソフト e−QSO Ver1.13
 ISSTVのインターネット部分での画像交換はネットワークでの伝送だけなので音声は全く有りません。この点で使いづらいと感じていた方も多いと思います。別のソフトで音声を交換するソフトが有りました。
 このソフトは世界各地でQSO用の部屋が設定されそれぞれに名前が付けられています。そのどれかにログインし丁度無線でラウンドQSOするような感じで使うものです。既にISSTV用の部屋も出来、ここで音声交信をしながら画像交信をやっている方も居ます。
 ISSTVと同時に使用する場合、ISSTVのBlock RF -> INET, Block INET -> RFをクリックしておくかDisable Audioをクリックしサウンド部分を使用しないように設定してください。

 サンプル画面
 e−qsoのroom選択画面

 ニュージーランドのSWL Joeさんが
 アクセスしてます。
 これを上のISSTVのオンラインコメント部分に表記しe-qsoを呼びかける事も出来ます。英語が苦手な方はsstvJapanなどの日本語の部屋を選択するか各自で好みの部屋を設定するのも良いでしょう。

e−QSOの設定や使用方法などは日本語ヘルプファイルを参考にしてください。

 e−QSO Ver1.13 (eqso.exe)の日本語ヘルプファイル(401.231KB)はこちらをご覧下さい。
                                                    (Tnx JA6AQV)
 e−QSOの詳細はホームページをご覧下さい。  http://www.eqso.net/
 注意:
  インターネットのみで画像交換するので有れば、無線関係の免許は不要です。ただし、ISSTVでもe−QSOでも端末に無線機を接続しレピーターとして動作させている局が有ります。
(上図のサンプル画像では −Lとか−Rなどと表記しているところは無線機が接続されてます。)
 こういったところにアクセスするのは無線関係の免許の無い方は問題がありそうです。注意してください。
1−3 MMSSTV Ver1.08D(テスト版) 
 こちらもベータ版の情報です。従来の1.08の一部に改良が加えられテストされているものです。ソフト終了時の時間が大幅に短縮されています。

2. 一般情報
 2−1 NVCG SSTVコンテスト情報
  すっかり定着したNVCGのSSTVコンテスト。今年は5回目になり4月12〜13日、19〜20日に開催が決定しました。詳細は公式アナウンスがありしだいお知らせします。

3. SSTVロールコールについて
3−1 来月のロールコール
   2003年2月のロールコールは通常通り第一日曜日に開催します。

  開催周波数はいつも通りで、14MHz帯で同時開催します。M/Cの指示に従ってチェックインしてください。多数の参加をお待ちしています。

  次回のロールコールは 2003年月2日 (日) 10:00JSTから

  予定M/C   14MHz帯(14.280または14.283MHz) JA7ND  、JE6KBH
3−2 1月分ロールコール結果
 皆さん新年明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。

今年最初のSSTVロールコール、国内コンディションは大変良く、九州、北海道、東京などみんな強く入感しました。
今日は特に皆さんから新しい情報もなく、またチェックインいただいた局も少なく、11時前に終了しました。

訂正
来月のロールコール2月3日とアナウンスしましたが「2月2日」の誤りでしたので訂正します。
  (OAC追記:新春一発目の原稿のミスでした。HPは全て修正済みです。ごめんなさい)
****チェックインいただいた局****
*JA1BDD,JA1HHL,JA4BBL/1,JP6KMB/1,
*JA3CFH,
*JA5CHF,
*JA6AQV,JA6OAC,
*JA7AZU,JA7HHW,
*JA8KFP,JA8RQH,

間違い等ありましたら連絡ください。訂正させていただきます。

M/C  JE6KBH,JA7ND

掲載責任者
JA7ND
E-mail:ja7nd@hana.or.jp

 まとめ 
 突然現れたディジタルSSTV、とまどいながら少しずつ前に進んでいます。またISSTVとe−QSOのペアは画像交信としての興味は有りますが、「このままではますますアマチュア無線の必要性が無くなってきています。」、と目くじらを立てる方もいらっしゃるでしょう。ただ時代の流れとしてこれも通信手段の一つとして採用するのが妥当な所ではないでしょうか?
 今月の情報提供協力局 : JA6AQV , JA6BUV
--------- SSTV info-box 131 (Jan.5 2003) ------------------
   ◆編集者:   中村正仁(JA6OAC)  
   ◆情報は ja6oac@ham-net.net まで