XU7ACD Report 15

運用2日目
 一夜明けて2003年10月4日。 7MHz はまだアンテナの準備ができていないので,この日は現地時刻の6時過ぎに起きてハイバンドに出てみる。  まずは 2333z(現地時刻 0633)に 18MHzで電波を出して JA, VR2, HL などと 37-QSO。 その後 21MHz に上がってアンテナを東方面に振るが,JA や HL などの近場からのコールばかり。  それでも粘って出ていると,0041z に N6DV から呼ばれた。 待望のアメリカ本土,西海岸からポツポツ呼ばれたが長く続かない。 コンディションは良くないようだ。  0216z(現地時刻 0916)まで 21MHz で 301-QSO して,ブランチに行くことにした。

Sihanoukville の「繁華街」マーケット

 昨日の夜は Nida が特別に夕食を作ってくれたが,もうこの宿では食事は提供してないとのこと。 街に行けば食べるところはいくらでもあると, Nida が街までのモトサイ(バイクタクシー)を呼び,2000リエル(50セント)で話をつけてくれた。 昨年はとうとう行かなかった街の中心部に出てみることにする。

 アジアの「繁華街」は,市場が立っているところ。 Sihanoukville では,プノンペン行きのバスターミナルから歩いて5分ほどのところに多くの人達が集まってくる市場がある。  ここは一通りの生活必需品を殆ど何でも手にいれることができるところで,ちょっと食事ができるところは勿論,仕立屋や美容院なども揃っている。

繁華街探訪
 ここでちょっと寄り道して,カンボディアの市場を探索してみよう。 さて,どんな「掘り出し物」に出会えるかな?


街の中心にある郵便局。 通信用の HF のアンテナが張ってある。
本,文房具,スポーツ用品,おもちゃなどを売っている。
市場の中はこんな雰囲気。 洋服屋や八百屋など様々な店が集まっている。
車のオイルや工具,ロープ類などを売っている "DIYショップ"?
流行の先端を行く(?!)美容室。 この市場には美容院が数件あった。
こちらは肉屋か家畜ショップか? 冷蔵手段が発達していないので,子豚などは生きたまま保存・販売している模様。  日本よりも新鮮かも…。
米が主食のカンボディアでは,米屋は重要な存在。
市場の中のレストラン。 デパートの「大食堂」の感覚か?

 今回は食事や息抜きで,運用の合間にこの「繁華街」に何度か通った。 ここには IV線やテレビ用の同軸ケーブル,簡易テスターや電卓など, 秋葉原ほどではなくても,無線に必要なアイテムもある程度揃えることができる。 アジアの「繁華街」は,どこも概ねこんな感じだが,ここ Sihanoukville はモノが豊富な街という印象を受けた。

Back to the Radio
 ブランチを終え,繁華街を放浪した後シャックに戻り,0419z(現地時刻 1119)から 28MHz に「戦線復帰」。 主に JA 方面との交信で 14MHz, 21MHz と QSY するが, 昼間のコンディションはそれほど良くない。 7MHz のアンテナも気になっていたので,0744z(現地時刻 1444)まで3つのバンドで 162-QSO したあと一旦 QRT した。

 3階建ての屋上に上り,7MHz のアンテナと思しきワイヤーを探し出し,可能な限り建物から離して展開してみる。 1階のシャックと屋上とを何度か往復し,VSWR を計りながら Inverted Vee を張り,何とか 7MHz で電波が出せるようになった。  カンボディアで聞く昼間の 7MHz は,極東某国とは違って静かなモノである。

 7MHz のアンテナも準備万端。 コンディションも今ひとつなので,50MHz のオープン状況を気にしつつ,リグの灯を入れっぱなしにしてウツラウツラしていた。 0900z(現地時刻 1600)を回る頃,50.017MHz の JA6YBR/b が浮き上がってきた。  昨日とほぼ同じ時間帯,0905z に 50.110MHz の SSB で CQ を出す。 JA6HR, JH3LBD/3, JG3HBO, JR5XPG と蒼々たる皆さんからコールを受け,出足は好調なようだ。 その後 50.126MHz に移り SSB で JA1 以西と 62-QSO。 コンディションをうかがいながら JA7,8 を指定するが, 電波が届いてない模様。 その後 CW に QSY して 25-QSO したところでコンディションも低下,0955z(現地時刻 1655)を過ぎると JA6YBR/b とともにノイズの彼方に信号が消えていった。          
【2003年10月4日の50MHz交信状況】
0905-0953zHLJA1JA2JA3JA4JA5JA6JA7JA8JA9JA0Total
CW0175423001225
SSB3413188210002262
TOTAL35202312413003487

 50MHz が沈んだ後,シャワーを浴びて一休み。 21MHz で Oceania contest をやっているので,一通り呼びに回ってナンバー交換。 7MHz のアンテナも上がったので日没を狙って 1140z(現地時刻 1840)から電波を出してみる。 予想どおり JA のコールからスタートした。 アメリカの西海岸からも数局コールがあったが,コンディションは今ひとつの様子。 一つ上の 10MHz に上がるも似たような感じ,1時間ほど運用したが両バンドで 56-QSO と振るわない。

 辺りもすっかり暗くなった。 ハイバンドのヨーロッパはどうだろう? 21MHz に上がってみると結構聞こえている。 アンテナを北西に振って 1255z(現地時刻 1955)から 21MHz の SSB で電波を出してみた。  DL1AQY を皮切りにヨーロッパがワンサと呼んでくる。 クラスターに載ったのか,コールが途切れることはない。 30分ほど運用していると,アメリカ東海岸ノースカロライナ州の K4CEB が呼んでくる。  待望のWからのコールだ。

 昨年(2002年)は 28MHz のみの運用で,コンディションにも恵まれなかったのでこのパスには巡り逢わなかったが,東南アジアからは 1300z を回る頃から 14MHz や 21MHz でヨーロッパ越しのアメリカとのパスが存在する。  タイに来たての頃,HS0AC からこのパスで沢山のWと QSO したのを思い出した。

    
【2003年10月4日のXU7ACD交信状況】
Band
[MHz]
CWSSBTotal
7156984
1058058
1408686
18172037
210565565
2825052
50256287
TOTAL117852969

 Wとのパスの確かな感触に,QRX Europe をアナウンスして,アメリカからのコールに耳をそば立てる。 指定無視のヨーロッパの強力局の合間から K1HTV, K3ZO, W3PT, W3JJ, N4MM そして KC2TN と呼ばれるが長続きしない。  その後,合間にWを指定しながらヨーロッパと QSO,そして「その時」が来た! 1358z からはアメリカのオンパレード。 W1NG, K4XG, W4BP などのアメリカ本土のみならず,プエルトリコの WP4EJH, 南米エクアドルの HC4FN,そしてブラジルの PY2OMS, PY5EG などからもコール。 Wとのパスは 1450z の N2AUG で終わったが,その後 1506z(現地時刻 2206)まで 21MHz を運用し,218-QSO,このうち北米・南米とは 59-QSO と, 素晴らしいコンディションであった。

 この後は 7MHz と 10MHz で 82-QSO,翌日朝の 7MHz を狙って早めに眠りに就いた。 この日は1日で 969QSO をこなしたが,本格的なペディショナーの足下にも及ばないことを実感した1日であった。


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