XU7ACD Report 17

ペディションの「友」分析
 現地時刻の 1615 に 50MHz が沈んだ後、腹ごなしと買い出しに街に出た。 適当なレストランに入ってチャーハンのようなもので腹を落ち着かせ、昨日も徘徊した市場を一通り回ってみる。

 飲物を扱っている店を覗いてみると、昨年も世話になり、XU7ACD の QSL デザインにも取り入れた地元産のお馴染み Angkor ビール に混じって、見慣れないビールが並んでいた。  昨年は市場を「マジメ」に回っていないので、探しきれなかったのかもしれない。


今回改めて見つけたカンボディア産ビール2種
 象の画が描かれているビール KLANG は、大きな文字でアルコール度数7%と書いてある。 象をも酔わせる強い酒ということか。 そういえば、日本にも「酔鯨」や「鬼倒し」などの銘柄もあったなぁ。 酒のイメージは、どこも同じ? 或いはアジア共通?  「呑んで叫べば59!」を期待して、並んでいた BAYON ビールと一緒に数本買い込んだ。

 シャックに持ち帰り、運用はそっちのけ(笑)で早速ビールを分析。 力強い象のラベルの KLANG はアルコール度数は7%。 ビールのアルコール度数は一般的に 5〜5.5%あるが、東南アジアではタイでも 6.4〜6.9%のビールが売られていた。  東南アジアの地方では冷蔵庫が普及していないエリアが多いため、ビールを飲む時に氷を入れる。 従って、氷が融けて程良い冷たさ(飲み頃)になった時に、ビールらしいアルコール度数になるように「設計」されたモノらしい。

 ビールの銘柄は、共にカンボディアが世界に誇るアンコール遺跡の Angkor Thom に由来するもの。 KLANG はの The Royal Terrace of Elephants(象のテラス)から、BAYON はその名のとおり Angkor Thom の中心 Bayon(バイヨン)から、それぞれ名付けられている。  両ビールとも Angkor ビールと同様、地元 Sihanoukville の Cambrew 社で生産されている。

 一通りの分析が終わったらクピッと飲み干し、アンテナを北西:ヨーロッパ方向に振って 21MHz の SSB に「戦列復帰」した。

最後の夜
 街に行ったり、ビールの分析をしているうちに、すっかり夜が更けて HF のハイバンドではヨーロッパへオープンしている様子。 Gの局が挙って "CQ Contest" を発している。 そういえば、 この週末はイギリスの無線連盟 RSGB (Radio Society of Great Britain) 主催の 21/28MHz SSB Contest が開催されている筈であった。 カンボディアからもサービスしてみようと、14:51z(現地時刻 21:51)の G0TSM を皮切りにGを数局コールし、コンディションと「飛び」を確認。  いずれもほぼ一発でコールバックがあり、コンディションは開いている模様。 

    
【2003年10月5日のXU7ACD交信状況】
Band
[MHz]
CWSSBTotal
779079
10000
1401111
18101
2195280375
24202
28617
506172133
TOTAL244364608

 空き周波数を探して CQ を出すと、ヨーロッパ・ロシアの RX6LP や JF3ULC から呼ばれた後、DL, PA, OE, I, OK, SP, F, ON, S5, HB9 などから軒並みコールを受け、 毎度のことながら JA よりもヨーロッパに近いことを実感する。 時にGの局からもコールがあり、コンテストナンバーの交換を求められたので、快く応じた。 この夜はヨーロッパ回りの北米・南米へのパスには時間が遅すぎたので、 呼ばれたのはヨーロッパの局からばかりであったが、アイルランドの EI4II やポルトガルの CT1BOL、スペインの EA7FGS など「奥地」からもコールがあり、1639z(現地時刻 23:39)の M3SGB まで、 2時間弱の間に 113 QSO をこなして、この夜の運用を終えた。

 この日は 7MHz, 21MHz 及び 50MHz を中心に、少しばかり CW に出てみたが、3日目に入って若干ダレたのか、「副業」の時間が多かったので、前日に比べて QSO 数が減り CW:244, SSB:364 の計 608 QSO であった。

Wrap Up!
 週が明けて 2003年10月6日の月曜日。 週末を過ごした Sihanoukville とも今日でお別れ。 現地時刻の 0430 頃にセットした目覚ましが、朝の訪れを告げてくれる。 外には雨音は無く、 今日も天気は良さそうだ。 最後の朝も時間が許す限り 7MHz で電波を出して、ヨーロッパ方面にサービスしよう。
    
【2003年10月6日のXU7ACD交信状況】
Band
[MHz]
CWSSBTotal
750050
14022
21011
TOTAL50353

 2200z(現地時刻 0500)から運用をスタート。 2201z の G4AAW からコールサインがあり、続いて W1EVT からコール、『おぉ!Wにオープンしてるんだ』と思いながら電波を出していると、 New Hampshare州 の KC1XX:Mat が呼んできた。 KC1XX は 1998年に訪問したことがあるが、Harricane Hill という、いかにも電波が飛びそうな丘の頂上にシャックがあり、数々のコンテストでは W3LPL, K3LR などと並んで、 今や全米最強の設備を有するスーパーステーションである。 あのロケーションからの信号は、確かな強さだった。

 イタリアの Rome からは 50MHz のビーコン局も運用している I0JX からもコール、その後には TA3DD やアフリカの SU9NC からもコールを受け、JA では考えられない状況をジックリ味わった。  その後も多くのヨーロッパに混じって、北米、南米からもコールを受け、最後の朝は 2311z までに DL, HL, CX, OZ, HA, OK, F, SM, LA, SP, OH, UA0, LU, JA, U, ON, LZ, EI, UN などと 50 QSO であった。

 アンテナやシャックの片づけを考慮すると、もはや長くは QRV できない。 最後に 14MHz と 21MHz で少しだけ電波を出して、2003年の XU7ACD の運用を終えた。 最終的には 50MHz で CW:118 QSO、SSB:146 QSO の計 264 QSO、 オールバンドでは CW:738 QSO、SSB:1,304 QSO の総合計 2,042 QSO であった。(バンド・モード毎の最終的な結果は こちら)  


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