XU7ACD Report 3

プノンペンでの入国
 2002年10月26日(土),バンコクを飛び立った PG920:Boeing-717 は,予定どおりプノンペンの Pochentong 国際空港に着陸した。 飛行機は滑走路を端まで行くと, そこでUターンしてターミナルに向かう。 小さなこの空港にはタクシーウェイ(誘導路)が無いのだ。 まぁ,それで事足りているのなら,それでよし。 ここは日本ではないのだから。


プノンペンの空港で取得した On Arrival Visa
 ターミナルビルは工事中で竣工間近,日本の援助によるものらしい。 早速 On Arrival Visa を申請。 空港によっては Visa の代金を明示せず, 賄賂を払わせられるケースもあると聞いていたが,ここでは事前の調査どおり US$20。 実はバンコクから乗ってきた飛行機に黒人さんが2人同乗しており,カンボディアの人たちは余程黒人を見るのが珍しかったのか, Visa の書類処理よりも,黒人さんにばかり眼が行ってた模様。 Visa を貰ったら,滞在日数,日付,名前やパスポートナンバーなどをその場で確認。 さもないと今度は出国の時に「記載事項がオカシイ」と因縁をつけられ, 不要な金銭を要求されることもある。 自分の安全は自分で守る,生きていく上での常識が少しずつではあるが身に付いてきた。

 帰り便の Re-Confirm とトイレを済ませ〜これ以降は,どこにトイレがあるのか判らない〜,空港を出るとロコモトラベルのドライバーが待っている。 彼の車に乗って,一旦プノンペンの街に入り, 中央郵便局と MPTC (Ministry of Posts & Telecommunication of Canbodia:「カンボディア郵政通信省」とでも称するか?) の事務所の位置を確認しておく。 今日は土曜日で休みなので,Sihanoukville での運用後 XU7ACD の免許更新を行うためだ。

 「予習」を終えると進路を Sihanoukville に向け,一路シャックへと足を進めた。

Sihanoukville 寸話
 プノンペンから Sihanoukville までは国道4号線が走っており,距離にして約250km。 国によっては国道といえども「酷道」に相応しい道路も当たり前。  さて,この 250km という距離の所要時間や如何に?


Sihanoukville までのほぼ中間点にある
峠の「仏」さん
 ところで Sihanoukville の歴史を少し囓ってみよう。 この地の歴史は以外に浅く,開発の手が入ったのは1955年。 それまでメコン川を物資の流通経路としていたカンボディアであったが,メコン川の下流域はベトナムが握っている。  メコン川に寄らない交易を図るべく,当時 Kompong Som と呼ばれていたこの地にフランスが港を,アメリカがプノンペンまでの国道4号線を造り,流通の動脈としたわけである。

 Sihanoukville の地名はこの港や道路の建設中の1950年代後半に,シハヌーク国王に敬意を表して名付けられたと言われている。 また,実際にシハヌーク国王もこの地を気に入っており,国王離宮もあるらしい。

 閑話休題,ということは国道4号線が「酷道」なことは無いわけで,片側1車線の立派な舗装道路は途切れることなく 250km 続いていた。 道路を走る車はコンテナやタンクローリーなどが多く, この道路がカンボディアの重要な位置づけであることを物語っている。


救急車も停まって「安全祈願」
 途中,丁度中間地点に余り高くない峠があるが,ここに峠の地蔵さんならぬ,峠の「仏さん」が建立されている。 道行く車は全てここで一旦停まり,旅の安全を祈願すべくお参りしていくのが慣わしだとドライバーが言う。  祠の周りには何台かの車やトラックが停まっており,運転手が次々に手を合わせていく。 勿論我々も休憩を兼ねて車を停め,祈願する。 そのうち北から救急車がやってきた。 「通り過ごすのかなぁ?」と思ったら,おもむろにここに停まりドライバーと付き添いと思しき人がお参りして去っていった。  さすが仏教の国,当然といえばそうなのかもしれないが,ちょっと驚いたヒトコマであった。

シャック到着

海に近い割には丘が多い Sihanoukville の街
 プノンペンを後にして3時間余り,丘の上を走る道路から海が見えた。 いよいよシャックがある Sihanoukville が近づいてきたようだ。 道端の道路標識にも "Beach" の表示が見える。  手許の地図を元に,まずは帰りのバス便の確認と予約に行くことにした。 街の中心と思しき方向に車を進めてもらうと,見つけたバス会社で停めて貰い,帰りの便を確認,予約してUS$3 のチケットを購入。 これで帰りの足は確保できた。

 Sihanoukville は海岸の街にしては丘が多い。 無線をやってる我々の眼から見て「ここは!」というところには,大抵某かのアンテナが設置してある。 海に面していることもあって,船舶通信関係のアンテナもあるようだ。

 バスの発着所から「丘」を2つ3つ越えると,5分ほどでシャックがある目的の Sea Beach Guest House に到着した。 プノンペンから延々と連れてきてくれた運転手にお礼を言って別れると,早速シャックへ案内してもらった。

 現地時間で 10月26日(土)15時過ぎ(カンボジアの時間は UTC+7時間),既にコンテストは始まっている。 50MHz も JA 方向にはオープンしてても不思議ではない時間帯。 さて,コンディションはどうだろうか?


[Back to Report 2] [GO BACK to Top] [GO to Report 4]