XU7ACD Report 5

Wの遠さを実感
 翌日〔2002年10月27日(日)〕,目が覚めたのは夜明け過ぎ。 南国とはいえ,海に近いからか夜は心地よく,エアコンの世話にならずに済んだ。 まぁ,下手にエアコンを入れっぱなしで眠ると喉を痛めることにもなる。  だが,シングルオペのコンテストにしては寝過ぎか? 日本では宮崎の JE6ZIH や鹿児島の JK6SEW, JF6ZPH などでマルチオペのコンテストばかりやってたせいか,根性は養われていない。


QSLカードに使ったシャック近くの海岸の風景

 屋上に行って 3el を JA 方向に回し,シャックでリグの灯を入れると JA に混じってアメリカの西海岸が聞こえている。 50MHz は.....何も聞こえない。 2314z(現地時刻 0614) の N6SV から朝の運用を始めた。

 CQ コンテストを出すと,ワンサカ呼んでくる JA に混じってWの西海岸からもパラパラとコールがある。 しかし,どの局も Zone 3 の西海岸の局ばかり。  Wとやってる JA を聞いていると中部の Zone 4 や 東部の Zone 5,中にはカリブとも QSO をしている局もあるようだが,ここでは相手の信号は聞こえない。

 0311z まで居座って,JA や近隣のアジアをはじめ,W, XE, PY, CE, CP, ZP, LU などの南北アメリカと 400 QSO を重ねた。 VE や Zone 5 はできなかったが,幸運にも Zone 4 は W5 から数局呼ばれた。

 しかし,JA でさばく「ガッツ〜ン」と強い信号ではなく,JA のパイルの向こうから呼んでくるWの信号を耳にして,東経100度のカンボディアから,西経100度のテキサスへの遠さを実感してしまった!

Breakfast in XU

ゲストハウスの「看板娘」Nida

 コンテストが一段落したので,遅い朝食を摂る。 外に出ると既に高く昇った太陽から,眩しい陽ざしが容赦なく降り注いでくる。

 シャックがある Sea Beach Guest House は家族経営。 食事はこの家族の「スタッフ」に頼めば,いつでも何でも準備してくれる。 この朝はフランスパンのサンドウィッチを頼んだ。  かつてフランスが統治していたカンボディアでは,フランスパンはどこでも手に入る。 また,カンボディアの料理は概してタイ料理ほど辛くなく,程良くフランスの雰囲気も混じっていて上品な感じ。

 「スタッフ」のうち,娘の Nida は英語が話せるので,「外人」客は彼女が専属で応対してくれる。 英語の他にタイ語も解る。 またかつて日本語をかじったことがあり,「ひらがなは一通り覚えたんだけど,もう忘れちゃった!」 と,自分で勉強した古ぼけたノートを見せてくれた。 先生は専らこの Guest House の外人客だが,日本人の宿泊者が少ないせいか,今は英語やタイ語の方に興味があるらしい。

取材活動

QSL のデザインにもなった
違う角度からのアンテナ
 遅い朝食の後,コンテストはビーム方向が北東(アメリカ向け)から北西(ヨーロッパ向け)に変わる過渡期で,能率が上がらない時間帯。 50MHz を一通りスウィープするが,JA6YBR のビーコンも 50.110MHz 周辺でコールする信号も入らず,何も聞こえない。  太陽はいい具合に照っているので,午後のヨーロッパ向けの時間帯まで QSL や Website 用の写真を撮るべく,取材活動に専念することにした。

 今回の運用の QSL カードは,現地で撮った写真でデザインする旨,マネージャの楠本さんと印刷会社に伝えてきた。 シャック周辺を歩き回って,QSL のデザインになりそうな写真を撮って回る。 美しい海,南国風のパームツリー,クメール文字の地名表示..... アンテナの写真やコンテストの「友」の映像も撮っておこう。  素材さえあれば,あとでどうにでもデザインはできる。

 日陰に入ると風が心地よいが,やはり南国。 1時間も歩き回ると汗だくになる。 シャックに戻ってシャワーを浴びながら 28MHz と 50MHz をワッチ。  28MHz はそろそろヨーロッパの信号が強くなり出したか? 50MHz は相変わらず静かなもの。 一息入れてヨーロッパ向けでコンテストに出るべく, アンテナを北西に回して再びリグの前に座った。


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