XU7ACD Report 8

免許更新
 2002年10月28日(月),中央郵便局隣の MPTC に行き,ライセンス担当の Lim さんを訪ねる。 彼のオフィスが判らなかったので,名前を書いた紙を見せて何か所か「たらい回し」されはしたが, なんとか辿り着いた。

カンボジアの「アマチュア無線担当」Limさん

 早速ライセンス発給のお礼を言って,免許の更新手続きに入る。 何が必要なのか判らなかったので,現在のカンボジアの免許,日本の免許証・免許状のオリジナルと英文証明,パスポートそれぞれのコピーと, 顔写真を準備していた。 Limさんから「運用場所とトランシーバーはこれまでと同じか?」と聞かれるので「同じ」と答えると,「今のカンボジアの免許のコピーがあればいい」と言って,他のものは不要となった。 机脇のパソコンを叩いて, XU7ACD のデータを抽出,「これだな?」の問いに "Yes, sure!" と答える。

 手続き(といっても,ものの10分ほどだったが)の合間に,カンボジアのアマチュア無線について尋ねたところ,現在の免許は外国のアマチュア無線の免許をベースに発給しているので免許人は全て外国人であること, カンボジア人にも免許を発給したいが試験制度などをどうすべきか検討中であることなどと答えてくれた。 カンボジアは現時点で,東南アジアの中では合理的にアマチュア無線ができる数少ない国であるが, 実質的に自国民にアマチュア無線が解禁されていない状況下で,我々外国人だけが自由に運用できることに,大いなる感謝と少しばかりの後ろめたさを感じた。

 Limさんは,新免許は現在の免許が切れる来年の1月から有効にするので発行に時間がかかるが,バンコクの住所に送ってくれると言うので,宛先の住所と郵便代を託して郵送をお願いした。 「また来るんだろう?」との Lim さんの問いに「恐らくね」と答え, 再開を約束してオフィスを後にした。 何だかあっけない免許更新手続き,まぁ免許人の数が少ないからこんな感じでできるんだろうなぁ。

プノンペンでのひととき
 MPTC を出ると時計は 15:00 を回っていた。 バンコク行きの飛行機は 20:20 なので,空港へは 18:00 過ぎて行けばいい。 さて,どうするかな?  と,さっきのモトサイのおっちゃんは待っていた。 他のモトサイからも声をかけられたが,さっきのおっちゃんのモトサイで街へ戻ることにした。

某喫茶店のウェイトレス
 おっちゃんは,どこから来たのか? いつ戻るのか? と聞いてくるので「今日戻る」と答えると,「飛行機は何時か?」と聞く。 「夜の8時だ」と言うと,「じゃあオレが空港まで連れてってやろう」と言う。  「いくらだ?」「3ドル」「高いなぁ,2ドルでどうだ?」「.... OK!」などと料金の交渉をして,Monivong 通りでモトサイを降りる。 「じゃあ,ここに5時半に来るからな」と言い残したおっちゃんは,いい気分で去っていった。

 夕方6時まで時間があるし小腹もすいたので,その辺のちょっと洒落た喫茶店みたいなところに入ってみた。 お客は他にはいない。 ガイドブックなんぞを読みながら暇をつぶしていると,ウェイトレスの女の子が声をかけてきた。 カタコトの英語で話すがなかなかコミュニケーションが難しい。 手持ちの「指さし会話帳」(写真中央の娘が持っている赤い本)を出すと俄然話が弾んだ。 この店に来る日本人は少なくないらしいが,あまりお客と話す機会は無いようだ。 グダグダと在り来たりの話ではあったが, いい暇つぶしになった。

 そろそろ「約束」の17:30,彼女らに "See you again" を告げて,いよいよプノンペンを後にする。

Back to Bangkok
 果たして約束の場所に行くと,居ました居ました,あのおっちゃんが。 ニコニコしながら待っている。 客を離さないってことは,やはり彼らにするといい商売になるんだろうなぁ。  ということは,言葉ができればもっと値切れるってことだろうけど,英語で話しても通じない(判らないフリをするのかもしれないが)ので,やっぱその辺の情報どおりの相場ってのが関の山のようで。

バンコク行き最終便 PG927 は 20:20発
 夥しいバイクと競争するように空港に向かい,18:00 過ぎには到着した。 カウンターが開くのを待ってチェックイン,軽装なので預ける荷物は無い。 あとは夕食でも摂りながら, ひたすらここで時間をつぶして飛行機の離陸を待つのみ。

 初めてのカンボジアに初めての DX ペディション。 良きも悪しきもいろいろと思い出を振り返りつつ時の流れを過ごす。 バンコク行きの最終便は多くの客が待っている。

 2002年10月28日,予定より少し遅れてプノンペンを飛び立ったバンコクエアウェイズの Boeing717 は,ほぼ定刻にバンコクのドンムアン空港に到着,その日のうちにバンコクの住処に帰投し,初めての「DXペディション」は無事に終わった。


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